初めのうちは練習せずともクリアしやすかった課題が、進むに従って、簡単に弾けないという壁に突き当たることがあります。
そんなとき、お家での練習に対して気が進まない子供にどう接し、課題をどう乗り越えさせたら良いのでしょうか?
小さな子供が練習の壁を乗り越えるためには、毎日、簡単な課題をたくさんクリアさせることが大事です。
この記事では、
- ピアノ練習の壁を乗り越えるには?
- 壁を乗り越えるための大事な習慣とは?
- 思ったように弾けなくても大丈夫?
について解説します。
ピアノ練習の壁を乗り越えるには?
ピアノ練習の壁を乗り越えるには、短めな課題をいくつか用意して、数多くクリアさせる方が効果的です。
「うちの子、なんだか練習が大変そう。」だとか、「前よりピアノに向かわなくなった気がする」と感じたら、簡単に弾けないという壁に突き当たっているかもしれません。
課題が簡単なうちは初見でも出来たものが、いよいよ練習なしでは弾けない段階にさしかかったのでしょう。
子供の気持ちに寄り添ってみると「出来ない自分」に気づいてテンションが低くなっている状態です。
まず、長く弾かせずに短めな課題をいくつか用意して、数多くクリアさせる方が効果的です。
長めの曲であれば、一曲をいくつかに区切って練習させるのも良いでしょう。
子供は出来そうだと思ったことに対しては積極的に向き合いますが、楽譜を見て「難しそうだ」と感じると、面倒な気持ちも伴って「弾きたくない」と駄々をこねることもあります。
曲の好き好きもありますし、まだまだ課題を乗り越えるには精神的に未熟な状態なのです。
ゲームを例に取ってみると、初めはクリアできそうな場面がパターンを変えいくつも出てきて、些細な成功でもコインがたまったりします。
実際には、自分にさほどの力量は無くても繰り返してプレイしてしまいますので、いつしかレベルアップしますね。
ピアノの課題はゲームほど楽しくなくとも、同じことがいえます。
できそうな課題をパターンを変えてクリアするほうが子供にとっては楽なのです。
「こんな些細な練習にたえられなくてどうする」とか「同じ時期に始めたのに、誰ちゃんは長い曲もひける」とか、今の時点で他人の子供と比べては良くありません。
子供の成長は一人ひとり違いますし、各々の精神的な成長とともに理解の幅が広がった時に、意外にも難しかった課題を簡単にこなせるようになったりします。
将来的に効率よく弾けるようにさせるには、「やればできる」の積み重ねが大切なので、壁に当たったら小さな課題をたくさん弾かせてみてはいかがでしょうか。
先生にもお家での様子をさり気なく伝えましょう。
壁を乗り越えるための大事な習慣とは?
ピアノを習い始めたとら、お家で毎日決まった時間に必ず練習するという約束を子供としましょう。
このお約束が、ピアノをスムーズに弾けるようになるための第一歩になります。
練習が習慣化されていると壁も乗り越えやすくなります。
ピアノの上達のほとんどはお家での練習といっても過言ではありません。
その日の気分に振り回され、練習したりしなかったりではなく練習には習慣づけが必要です。
実際には、子供は「今やりたいこと」が最優先ですし、「練習始めよう」と声をかけても「今〇〇していたのに」といって練習をしぶることもあります。
でも、歯磨きと同じ感覚で促しましょう。
歯磨きすることに関して、時々の都合や気分に振り回されたりしません。
とにかく時間になったからやるという感覚です。
この感覚になるまで親もサポートするには根気がいりますが、コツコツ取り組んでください。
練習時間は短めに「もっと弾こうかな!」と思える程度の時間(5分)でかまいませんので、できるだけ決まった時間にするのがおすすめです。
例えば
- 夕ごはんの前」にお母さんがキッチンに立っている間に練習して、その後でご飯を食べる
- 寝る前の歯磨きと練習をセットにして終わったら寝る前の絵本タイムにする
など、終わったら楽しいことがあると子供にとっては張り合いがありますし、他にも子供さんやご家族の状況に適した時間を見つけて練習をする習慣をつけましょう。
ピアノを習うことは、楽しいときもそうでないときもあります。
お家での練習は始め5分でも構いません。気まぐれな練習にならないように「短め設定」で、親も子も負担にならない長さで良いので、練習の方向へ促してください。
長続きの秘訣は「気分に振り回されない」ことです。
練習をあたりまえの習慣にしましょう。
思ったように弾けなくても大丈夫?
結論から言うと、小さいうちは「練習することに意味がある」と親御さんが心にとめておけば大丈夫です。
子供がピアノを楽しんで弾けるようになるまでには、まだまだ長い道のりがあるのに関わらず、「どうして出来ないんだろう?センスないのかな?」と親のほうが表情をくもらせたりしていませんか?
また、次のレッスンに間に合わなそうで、子供より親が焦ってしまうこともあるでしょう。
だんだん出来るようになる過程を体験させてあげてください。
親の顔色に子供は意外と敏感です。
焦ってきたら、とりあえず表情や声をやわらかくして、落ち着いて子供と向き合いましょう。本心を子供に見せないほうが良い場合もあるので、焦る気持ちを引っ込めておちついた演技する方が得策です。
課題ができなくて困っていたら
「むずかしいんだね、お母さんもそんな時があるよ。でも、今日できなくても、明日は少しよくなる、明日できなくても大丈夫!練習していれば必ずできるから!」
などの前向きな言葉で話すようにすると子供はしばらくすると落ち着きます。
ピアノ教室の先生は、子供さんにとって負担にならないくらいの先生が良いでしょう。
親御さんとの相性もありますが、練習に関してのコミニュケーションがとれる先生がベストです。
話してみると良いアドバイスをもらえるかもしれません。
まとめ
ピアノに限らず、誰でも進めば進んだなりの壁にぶつかります。
そこで、乗り越えながら成長していくのですが、幼い子供は壁を乗り越えるほど心が成長していなかったりもします。
しかし、上達のほとんどは練習といっても過言ではありませんので、特に幼い子供さんには「練習の習慣づけ」をしていくことをおすすめします。
将来的に、親の手助けなしで練習出来るようになるまでは、時間を決めピアノに向かうように促してあげることが大切です。
子供さんにとって、練習に慣れるまでは面倒な気分の時もあるでしょうから、親御さんが上手にサポートしてあげてください。
さらに、一日一日の取り組む課題を軽くしてあげれば、「できた!」という成功体験を積み重ねられます。
まず、その日ピアノに向かったことをほめてあげてください。
「がんばったね!」という一言でも嬉しいはずです。
最終的には「子供さんが自分で考え練習」できるように、親御さんには気長にサポートをしていただき、先生とも良いコミュニケーションをとって信頼関係を築いてください。
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